金融用語辞典
更新日:20140125

会社四季報の見方

 (1)証券コード
 証券コードとは、証券コード協議会が定めるコードのことで、発行体ごとに4桁の固有の銘柄コードが付番されています。従来、証券コードは、業種別分類に応じてコード枠が固定され、そのコード枠がなくなると、隣接する他の業種のコード枠を縮小することにより、コード枠が拡張され、業種別の連番になっていました。しかし、現在は空番が不足していることから、新規の銘柄が公開等すると便宜上なるべく業種ごとに近い番号が付番されるようになっています。
 
(2)社名
 社名は、原則として登記社名が記載されます。また、社名の前に「株式会社」が付く場合は、社名の前に(株)が付記され、後に付く場合は省略されます。なお、過去1年以内に社名変更があった場合、社名変更が予定されている場合、当該会社が通称を採用している場合は、括弧内に、旧社名、新社名、正式社名が記載されます。
 
(3)決算、設立、上場
 「決算」の項には、月末が決算日の会社は当該決算月が、月末以外が決算日の会社は当該決算月日が記載されています。「設立」の項には、原則として登記上の設立年月日が記載されています。なお、登記上の設立年月日が合併等の結果、名目的な場合には、実質存続会社等の設立年月日が記載されています。「上場」の項には、戦後、取引所再開後に上場した年月が記載されています。
 
(4)特色、連結事業、単独事業、海外、輸出
 「特色」の項には、業容、業界での地位、資本系列、沿革などの特徴が記載されています。「連結事業」「単独事業」の項には、直近本決算期の部門別売上構成比率が記載されています。括弧内は、各部門の売上高営業利益率で▲は赤字を意味します。「海外」「輸出」の項には、それぞれの売上比率が記載されています。
 (5)本社、事業所、従業員、証券、銀行、URL
 「本社」の項には、実質上の本社所在地と代表の電話番号が記載されています。「事業所」の項には、重要な営業所、支店、工場などが記載されています。「従業員」の項には、原則として直近の決算期末(中間期含む)における従業員数(役員、臨時社員除く)が記載されています。そのほか、平均年齢、平均給与なども記載されています。「証券」の項には株式が上場されている市場名と上場区分(一部、二部等)、幹事証券会社名、株主名簿管理人 、直近決算の監査法人などが記載されています。「銀行」の項には、主要取引銀行が記載されています。「URL」の項には、インターネットに会社案内等を掲示している場合、代表的なホームページ・アドレスが記載されています。
 
(6)株主、役員、連結
 最初に、単元株主数が記載され、その次に、原則として直近決算期末の上位大株主10名の持株数と持ち株比率が記載されています。「信託口」と表記されている場合は、投資信託等の信託財産が保有する株数を表します。「外国」とは、外国人が保有する株数のことです。「投信」とは、投資信託に組み入れられている株数のことです。「浮動株」とは、保有株数が1単位(元)以上50単位(元)未満の株主が保有する比率のことです。「特定株」とは、大株主10位までと役員持ち株数を合わせた比率のことです。「役員」の項には、取締役および監査役の氏名が記載されています。株主総会前でも、内定、既発表の役員については記載されています。「連結」の項には、主な連結子会社名が記載されています。
 
(7)株式、財務、指標等、キャッシュフロー
 「株式」の項の最初に、表示年月日現在の発行済株式数が記載されています。その下に1売買単位当たりの株式数が記載されています。
 「財務」の項には、企業が所有している資産の総計である「総資産」、株主資本と評価・換算差額等の合計額である「株主持分(自己資本)」、自己資本を総資産で割った値である「株主持分比率(自己資本比率)」、株主が払い込んだ資本のうち法定の手続きによって確定された「資本金」、利益の蓄積である「利益剰余金」、短期借入金+長期借入金の合計額である「有利子負債」の額が記載されています。
 「指標等」の項には、当期純利益を期末自己資本で割った「ROE(自己資本利益率)」、当期純利益を総資産で割った「ROA(総資産利益率)」、会社の潜在株式がすべて行使されたと仮定した場合の1株当たり純利益である「調整1株益」、連結又は単独本決算ベースでの過去最高の当期純利益の額である「最高純益」の額、工事ベースで、通常は有形固定資産の増加額である「設備投資」の額、有形固定資産と無形固定資産の年間償却実施額の合計額である「減価償却」の額、研究・開発・試験のための人件費、原材料費、設備装置購入費、その他の経費の額である「研究開発」の額が記載されています。
 「キャッシュフロー(純現金収支の増減額)」の項には、営業活動によるキャッシュフローである「営業CF」、投資活動によるキャッシュフローである「投資CF」、財務活動によるキャッシュフローである「財務CF」、上記3つのキャッシュフローの結果、手元に残った現金および預金や3か月以内の短期投資など現金同等物の期末残高である「現金同等物」の額が記載されています。
 
(8)資本異動
 ここには、増資(新株発行)、減資、合併、株式交換、株式分割等による発行済株式総数の推移が記載されています。「分」と記載されているのは株式分割、「無償」と記載されているのは無償割当(種類株や新株予約権を割り当てる場合を含む)、「公」と記載されているのは公募、「三者」と記載されているのは第三者割当て増資のことです。上記の下には株式上場日以来の株価が記載されています。「格付け」の項には、当該会社が発行する長期債券の格付けが記載されています。「J」は日本格付研究所、「RI」は格付投資情報センター、「SP」はスタンダード・アンド・プアーズ、「M」はムーディーズ・ジャパンのことです。
 
(9)業績
 連結ベースの決算数値と予想数値が記載されています。「単」と記載されている欄の数値は単独決算の数値です。連結ベースの数値は、売上高、経常利益、当期純純利益とも単独決算を上回っていることが望ましいといえます。
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