金融用語辞典
更新日:20151130

抵当権

 ていとうけん
 抵当権とは、債権を保全するために、債務者や物上保証人(債務者のために担保を提供する人)から、その所有不動産等の占有権を抵当権者に移転せず、債務者等の手もとに置いたまま提供される担保権のことです。債権者は、債務弁済がないときには抵当権に基づいてその不動産競売にかけ、その代金の中から他の債権者に優先して弁済を受けることができます。これを抵当権の実行といいます。抵当権は、不動産もしくは不動産を目的とする一定の権利(地上権永小作権など)のみを目的にすることができます。質権と同様に約定担保物権の1つですが、担保物を抵当権者に引き渡さないで、引き続き使用しながら担保にできる点が質権と異なります。抵当権には、債権とともに成立・消滅するという附従性や、債権が他に移転すればこれに伴って移転する随伴性、債権全部の弁済があるまで消滅しない不可分性、担保の目的物が売却・賃貸・滅失・毀損などによって生ずる請求権についても存続する物上代位性などの性質があります。なお、抵当権はこれを登記しなければ第三者に対抗することができません。目的物が債務者の手もとにあるため抵当権の設定が第三者にわからないためです。
 永小作権  物上保証人  不動産  弁済  競売  債権  債務  質権  占有権  担保  地上権  民事執行法による抵当権の実行  登記
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