金融用語辞典
更新日:20150125

通貨バスケット

 つうかばすけっと
 currency basket system
 通貨バスケットとは、為替相場管理方式の一つで、自国との主要取引国の通貨を取引高の加重平均で構成する通貨バスケットを作って、その動きに自国通貨を連動させる仕組みのことを指します。一国の通貨だけに連動させる政策(たとえばドル・ペッグ制)の場合に比べれば、金融政策が自由に決められること、為替相場の安定が望めること、等のメリットがあります。
 このため、ドル・ペッグ制を採用していた東アジア諸国の多くが、アジアの金融危機の後、通貨バスケット方式に切り替えました。アジア通貨危機後もドル・ペッグ制を続けていた中国も、2005年7月に通貨バスケット方式に変更しました。
 ただ、通貨バスケットの構成比の決定方法が複雑であり、実施した通貨バスケットへの連動が実際に行われているかが不透明であるなどの問題点も指摘されます。わが国は、過度にドルに依存し過ぎているアジア新興国などの通貨を、ドル・円・ユーロなどで作るバスケットに連動させることを提案してきました。円の国際化を進展させるとともに、これら地域各国の経済の安定にも貢献することになるというのがその理由です。
 外国為替  為替レート  金融政策  通貨  ドル・ペッグ制  ユーロ
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