金融用語辞典
更新日:20170602

ゼロ金利政策

 ぜろきんりせいさく
 ゼロ金利政策とは、日本銀行(日銀)がコール市場に資金を大量に供給して、政策金利である無担保コールレート・オーバーナイト物の金利をゼロ近傍に誘導する金融政策のことです。日銀は、1999年2月、低迷している国内景気を回復させるために、「ゼロ金利政策」を導入しました。その後2000年8月には、日銀は景気の回復傾向が明確になったとして一旦はゼロ金利政策を解除しました。
 しかし、2001年3月には、依然として景気悪化や株価低迷が続きデフレが懸念されたことから、日銀は金融政策の操作目標を日銀当座預金残高とする「量的緩和政策」を導入しました。日銀が当座預金残高を増額して資金供給量を増やしたことで、無担保コールレート・オーバーナイト物の金利はゼロ近傍まで低下したため、事実上はゼロ金利政策の復活となりました。そして、2006年3月には、景気は回復し、消費者物価指数もいったんは前年比プラスになったため量的緩和政策を終了し、同年7月には、政策金利を0.25%に引き上げて、ゼロ金利政策を再び解除しました。
 解除後、日本経済はしばらく回復を続けましたが、その後、2008年の世界的な金融危機の影響を受けて、国内の消費者物価指数は再び前年比マイナス圏で推移しました。こうしたなか、日銀は、2010年10月に、国債に加えて、コマーシャル・ペーパーや社債などのクレジット商品、さらにはETFやREITなどのエクイティ性の商品も買入れ対象にする「包括緩和政策」を導入しました。この包括緩和政策の導入により、政策金利の無担保コールレート・オーバーナイト物金利はゼロ金利近傍に誘導されることとなり、事実上は3度目のゼロ金利政策の導入となりました。
 その後も、2012年2月の「量的・質的金融緩和政策」の導入や2016年1月の「マイナス金利付き量的・質的金融緩和政策」の導入など、日銀の金融政策はさらなる緩和策が続いています。
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