金融用語辞典
更新日:20141125

セキュリタイゼーション

 securitization
 セキュリタイゼーションとは、一般に貸出債権や不動産流動性を高め、効率的にキャッシュ・フローを確保するため証券の形態に組み替えることで、「証券化」ともいわれます。まず、原債権(原資産)の保有者(オリジネーター:originator)から、新たにつくられるSPC(特別目的会社)などに、原債権(原資産)を移転し、これをもとに証券が発行されます。これにより、原債権(原資産)の画一化、小口化、流動化が進みます。SPCは、発行証券を引受会社アレンジャー:arranger)等を通じて、最終投資家に販売し、この中から原債権(原資産)の購入代金が支払われます。また、原債権(原資産)の元利金はSPCを通して投資家に支払われることになります。これらの実務は、銀行等(サービサー:servicer)が行います。米国の住宅抵当貸付けや自動車ローン債権などの証券化が良く知られていますが、わが国でも、近年、証券会社や銀行の業際的なニュービジネスとして盛んになってきています。これらの背景には、原債権(原資産)保有者のリスク管理意識と資産の流動化ニーズ、投資家側のより効率的な運用ニーズの高まり、これらに呼応して高度な金融技術や事務処理能力が進展し、法的な整備も進んできたことなどがあげられます。また、こうしたセキュリタイゼーションの流れは、企業側の資金調達方法が、金融機関による間接金融から、証券市場を通じた直接金融に移行しつつあることも意味しています。その意味では、1998年に制定された「資産の流動化に関する法律」は国内の証券化を普及させる上で重要な役割を果たしているといえます。
 アレンジャー  オリジネーター  引受会社  不動産  間接金融  キャッシュ・フロー  流動性  サービサー  証券化  証券会社  特別目的会社(SPC)
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