金融用語辞典
更新日:20130801

成功報酬(投資信託)

 せいこうほうしゅう(とうししんたく)
 投資信託では、投信会社と受託者(信託銀行等)がその業務の対価として、報酬を受け取ります。これを運用管理費用(信託報酬)といい、両者はあらかじめ決められた料率でこの報酬を受け取り、投信会社はその中から販売会社に代理事務手数料(代行手数料)を支払います。
 運用管理費用(信託報酬)の率は通常一定ですが、運用成果(パフォーマンス)の良し悪しによって運用管理費用(信託報酬)の額が大きくなったり、小さくなったりする実績報酬型の運用管理費用(信託報酬)率を採用している投資信託(ファンド)もあります。
 実績報酬型のファンドの報酬は、基準報酬と成功報酬に分かれています。基準報酬は、投信会社、受託者および販売会社の3社を対象としたもので、あらかじめ決められた一定の料率になっています。一方、成功報酬は、投信会社だけを対象としたもので、パフォーマンスにより変動します。成功報酬の決め方としては、過去1年間に一定率値上がりし、さらに月次騰落率が特定の率以上、上昇した場合に、その超過分の一定割合を成功報酬とするものや、日々の基準価額が前期末基準価額を一定率超えた場合に決められた割合を成功報酬とするものなどがあります。
 最近は、ハイウォーター・マーク(川などに設置してある目盛りが付いた水位標)方式と呼ばれる成功報酬が採用されています。これは、基準価額が過去最高値(ハイウォーター・マーク)を上回った場合に、その超過額の一定比率を成功報酬にするというものです。こうした方式はヘッジファンド的な投資戦略を採用しているファンドに多くみられるようです。
 欧米では、成功報酬は一般的で、短期金利分を超えた運用成果に対し、成功報酬を徴収するものが多くみられます。短期金利分を控除するのは、資産を短期金利で運用すればリスクがないことから運用成果とみなさないという考え方によるものです。成功報酬は、投信の運用成果によるため、投信会社の運用責務が明確化し、運用成果の向上が期待できます。ただし、たとえば、運用担当者が成功報酬を狙い大きなリスクをとるような運用をして、もしそれが失敗した場合には、成功報酬がなくなる分、信託報酬全体は低く抑えられたにしても、当該ファンドの資産は減少するため、結果として投資家に負担をかける可能性もあるので、注意が必要です。
 基準価額  リスク  信託銀行  運用管理費用(信託報酬(投資信託))  投資信託  騰落率(投資信託)
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