金融用語辞典
更新日:20141125

スタイル運用

 すたいるうんよう
 investment style
 株式のアクティブ運用マネジャーたちが選んだ銘柄群の間にある共通の特性が見出されたとき、その特性をスタイルといいます。今日明らかにされ、認知されているスタイルとしては「グロース対バリュー」と「大型対小型」の2種類があります。
グロースとは成長のことで、売上げや利益の成長率が他社に抜きん出て大きく、しかもそれが広く認められているところから高い株価(たとえばPER比較で)が付けられており、さらに将来、一段の株価上昇が見込まれる銘柄をいいます。対してバリューとは価値のことで、その株式の価値と比べて時価が割安と見られる銘柄をいいます。
 大型とは時価総額の大きい銘柄を、小型とは時価総額の小さい銘柄を指します。小型株は値動きが大きく、平均すれば大型株よりも高いパフォーマンス(小型株効果)を示してきましたが、反面、相場の値下がり局面では大きく値下がりし、かつ流通性に欠けるという弱点があります。
 縦軸に大型・小型を、横軸にグロース・バリューをとった4つの象限のそれぞれ(たとえば大型・成長株)は独自のスタイルを形成します。これまでの経験では、相場の流れの中で、特定のスタイルが他のスタイルに比べて特に高いパフォーマンスをあげるという現象が読み取れました。ということは、これから高いパフォーマンスをあげると予想されるスタイルに合わせたポートフォリオを作成し運用すれば、他者を抜き去ることができます。これが、スタイル・ローテーションと呼ばれる運用技法です。ただ、次にくるスタイルをどうやって予測するか、転換点はいつか、大きなポートフォリオを市場摩擦なしにどうやって組み替えられるかなど実務的には難しい問題を抱えています。
 スタイル運用は、もともとパフォーマンス評価会社が唱え始めた概念でした。かつて評価会社は、ファンドをアクティブ型とパッシブ型に分けて、その中での成績の優劣を比較していました。しかし、アクティブ型ファンドの中で銘柄選択に固有の特性を持つグループ分けができることを発見しました。グロース型とバリュー型、大型と小型、それらの組合せというものです。とすれば、これらを一括りにしてアクティブ型として評価することは「林檎とオレンジの優劣を比べる」こととなり、無意味になります。各ファンドを各スタイルに分けたうえで、各スタイル内でのパフォーマンスの優劣を比較することが正しい方法となります。この考え方が発表され、各スタイルごとにベンチマーク・インデックスが用意されると、運用の実態に即していることもあって、実務界に広く受け入れられ、今日では、運用側が自分のファンドは**スタイルであると明示するようになっています。また、投資政策の中で「当ファンドの運用は**型で行う」と定める顧客も出てきました。
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