金融用語辞典
更新日:20151031

資産効果

 しさんこうか
 assets effect
 資産効果とは、物価上昇率が低くなると、貯蓄の目減りが小さくなるため金融資産や不動産などの実質価値が高くなり、このため所得は貯蓄よりも消費に重点的に配分されるようになることです。英国の経済学者ピグーが提唱したといわれ、ピグー効果とも呼ばれています。
 近年では、保有する土地株式などの価格上昇で手持ち資産の価値が上がったことを理由に消費や投資が増えることも含めて資産効果と呼んでいます。所得の増加や、預金の金利上昇は経済活動に直接影響を及ぼしますが、持っている金融資産などの価値が上昇することも消費を増やす大きな原動力になります。バブル期の日本で消費が盛り上がったのが典型例です。なお、これとは逆に資産価格の下落が消費を減少させることを逆資産効果といいます。
 日本において金融政策の有効性を検証するときに、昔は資産効果をそれほど考慮する必要はありませんでしたが、国債株式などの金融資産の保有額が増大し、特に1980年代以降に資産効果の重要性が強調されるようになってきています。金融政策の変更に伴う金利変動は、保有資産全体の現在価値に直接影響を与えますので、資産効果は金融政策の重要な効果波及経路と考えられているのです。このような現象を「経済のストック化」と呼ぶことがあります。
 不動産  株式  金融政策  逆資産効果  現在価値  国債  所得  土地  預金
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