金融用語辞典
更新日:20141025

正味現在価値法

 しょうみげんざいかちほう
 net present value method
 あるプロジェクトが生み出す将来のキャッシュフローを割り引いてその現在価値を求め、そこから初期投資額を差し引いた値がゼロまたはプラスであれば、そのプロジェクトを採用し、マイナスであれば棄却するという方法です。投資意思決定において使われる方法の1つです。ポイントは割引率の決め方にあり、将来の実質金利、インフレ率、リスクの程度、プロジェクトの期間など多くの要素を織り込んで決定されます。
 この方法の利点としては(1)純利益でなくキャッシュフローを採用しているのは理論的に正しい、(2)貨幣の時間価値を認識している、(3)正味現在価値がプラスであるプロジェクトは株価の上昇すなわち株主の富の増加をもたらすという意味でファイナンス理論にかなっている、などがあります。
 一方、欠点としては(ア)将来のキャッシュフローの予想は容易ではなく過大推定や過小推定が起こりやすい、(イ)現在価値を求めるために用いられる割引率は、将来のキャッシュフローの再投資機会、その時点の金利、新資金調達コスト等が影響するはずで、キャッシュフローが発生する時点毎に異なるはずですが、実務的にその推定は困難であるため全期間について一定としている、などがあります。とはいえ、現在のところでは最良の方法であるとされています。
 貨幣  株主  金利  現在価値  リスク  実質金利
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