金融用語辞典
更新日:20130801

譲渡性預金(CD)

 じょうとせいよきん
 譲渡性預金とは、1979年5月から都市銀行等が取扱いを開始したもので、利付(クーポン)方式で発行される譲渡可能な定期預金証書のことです。英語(Negotiable Certificate of Deposit)の頭文字をとって「NCD」もしくは「CD」とも呼ばれています。発行当初は、流通市場が整備されていなかったことから、市場の拡大は遅れましたが、1980年秋から短資会社の仲介による転売が増え始めて以降、市場が拡大し、譲渡性預金はコールと並ぶ銀行の重要な短期資金調達手段になりました。期間は、従来、2週間以上5年以内の期日指定方式でしたが、1998年4月1日から2週間以上5年以内という規定はなくなりました。また、最低発行単位に関する規制も撤廃されています。発行体は、銀行、信用金庫、信金中金、信用協同組合、同連合会、商工中金、信用農業協同組合、農林中央金庫、労働金庫、同連合会などの預金の受入れが可能な金融機関に限られ、流通市場における取扱者は、金融機関(自己の発行したものを除く)、短資会社証券会社、金融機関の関連会社などです。販売対象先としては、個人も可能ですが、現先取引に関しては現先取引適格法人のみとなります。発行レートは、個別相対で決定(自由金利商品)されます。
 譲渡性預金の流通方式としては、売り切り・買い切りの無条件売買方式と、一定期間後に一定価格での反対売買を約束して行う現先方式(条件付売買方式)の2種類があります。売り切り・買い切り方式は、利子に関する課税を通期非課税とするために、最終保有者を非課税法人とする必要があり、通常、売り切り先は非課税法人となります。現先方式は、スタート日・エンド日とも譲渡性預金証書の裏書のため、公証人役場において譲渡時の確定日時の取得をする必要があります。そのため、通常、現先期間を事務手続きが完了できる期間に設定します。
 なお、海外の金融機関が発行する譲渡性預金証書のことを海外CDといいます。海外CDは、金融商品取引法施行令の第1条で有価証券とされているものです(国内CDは現先取引で用いられていますが、金融商品取引法上の有価証券ではありません)。海外CDの証書には、金利、満期日等が表示され、期間は30日、60日、90日、6か月などが中心です。発行形態には、発行枠を設定しないで発行するタップ(都度発行)方式と、発行銀行が一定枠を設定し、ディーラーが一括引受けして販売するトランシェ(一括発行)方式とがあります。
 裏書(手形)  関連会社  労働金庫  信用金庫  証券会社  商工中金  短資会社  定期性預金  預金
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