金融用語辞典
更新日:20151130

自己資本

 じこしほん
 equity capital / stockholder’s equity
 純財産ともいいます。負債など他人資本ということばと対比して使われます。企業が使用する資本は(1)資本主(株主または出資者)から調達された部分を主体とする自己資本と(2)企業の外部から調達された部分(たとえば借入金)である他人資本とからなります。自己資本は、企業の発足当初は資本主が提供した資本だけですが、その後、事業活動などから生み出された利益利益剰余金として付加されて増えて行きます。また、増資などによって資本剰余金が加わります。自己資本と他人資本は、その源泉の違いの他に経営参加権の有無、返済の有無、利用期間の長短、返済の順位、利益獲得の関係などさまざまな面で異なります。ただ、経営上は両者の果たす役割に違いはない(おかねに色はついていない)ので、両者は同じと見て、その合計額を総資本と呼んでいます。自己資本は、返済の必要がない、返済期限がない、利益が上がらなければ配当を支払う必要がない、など財務の安定性を増す資本であるため、総資本に占めるその割合(自己資本比率)が高いことが望ましいとされます。ただ、一方で総資本利益率が借入金利子率を上回っている限り、自己資本比率を引き下げた(負債を増やした)方が自己資本利益率が高くなるという「てこ作用」が働くため、財務の安定性と利益の追求とのバランスをどのように取って行くかという「最適資本構成」問題が生じます。
 株主  経営参加権  利益  利益剰余金  最適資本構成  自己資本比率  資本  資本金  資本剰余金  非支配株主持分  新株予約権  他人資本
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