金融用語辞典
更新日:20141025

収益調整金

 しゅうえきちょうせいきん
 収益調整金とは、追加型投資信託において追加設定が行われることで、既存の受益者の収益分配金に関する権利が損なわれないようにするために設けられた勘定のことです。追加型株式投資信託の計理処理においては、元本固定方式が取られているため、追加設定で口数が増加すると、信託財産全体の運用収益が変わらないにもかかわらず、1口当たりの収益が減少します。この結果、期末の分配原資が薄まるおそれがあります。これを防ぐために追加信託金のすべてを元本として計上せず、既発生収益相当分が区分計理されます。これを収益調整金といいます。
 たとえば、元本10,000円、値上がり益1,000円の投信が1口あった場合に、新たに1口11,000円で追加設定すると、この11,000円には元本相当額10,000円のほかに値上がり益に相当する1,000円があります。この1,000円が収益調整金です。新旧2口の信託財産を1口当たりにすると、値上り益500円、収益調整金500円、元本10,000円となります。
 収益調整金は、赤字になることもありますが、赤字の収益調整金は、実際に信託された金額が元本額および黒字の収益調整金として計理された金額の合計額に対して不足していること、すなわち、実際には信託されなかった金額があることを示します。
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