金融用語辞典
更新日:20180626

サブプライム・ローン

 さぶぷらいむ・ろーん
 subprime loan
 サブプライム・ローンとは、米国における信用力の低い個人向け住宅ローンのことです。サブプライムとは、信用力が低いという意味で、その反対は、信用力が高いという意味のプライムです。
 米金融当局によるサブプライムの対象の定義としては、(1)過去12か月以内に30日間の延滞が2回以上、もしくは過去24か月以内に60日間の延滞が1回以上あった者、(2)過去24か月以内に強制執行、抵当物件の差押え、担保権の実行等が行われた者、(3)過去5年以内に破産した者、(4)代表的なクレジット・スコアにおける予想デフォルト率が相対的に高い者、となっています。
 従来、信用力の低い個人に対して金融機関がローンを組むことはほとんどありませんでした。しかし、1980年代の住宅ローンの上限金利の廃止や住宅市場におけるプライム層の成熟化から、金融機関も次第にサブプライム層に目を向けるようになりました。そして、2003年頃からは、金融機関が変動金利を導入し当初の返済負担を軽くするような新型ローンを投入したことで、サブプライム・ローンは急拡大しました。同時に、金融機関はサブプライム・ローンを住宅ローン担保証券(RMBS)として証券化し、信用リスクの移転を図ったことも拡大を促しました。
 ところが、新型ローンでは、当初は返済負担が小さく抑えられていても、やがて負担は大きくなります。住宅価格が上昇している時は借り換えで対処できましたが、価格が下落に転ずるにしたがい、デフォルトに陥るローンが多発するようになりました。その結果、2007年に入ると住宅ローン会社の経営破綻が相次ぎ、そうしたことが引き金となって、2008年9月のリーマンショック等を含む、世界的な金融危機が発生しました。
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