金融用語辞典
更新日:20180409

債務の株式化(DES)

 さいむのかぶしきか
 debt-equity swap
 債務の株式化とは、経営不振の状態にある企業の債務を、金融機関などの債権者が債権による現物出資を行うことにして、その企業の株式を取得することをいいます。債務(デッド)と株式(エクイティ)を交換(スワップ)するという意味合いから、デッド・エクイティ・スワップ(DES)と呼ばれています。
 DESは、企業にとっては金利負担が伴う借入金が減り、業績不振時には無配で済ませられる自己資本が増えるので、財務安定性の強化と業績回復に貢献します。金融機関などにとっても不良債権を抑制できるうえに、バランスシート上も債権が減るため自己資本比率の改善に役立ちます。とはいえ、企業の経営者や株主にとっては突然大口の株主が出現するうえに、企業経営を左右されかねない企業統治にも問題が生じる可能性があるほか、将来業績が回復したときには過大な配当負担に悩まされるおそれもある、などのデメリットがあります。
 一方、金融機関などにとっても、対象企業の今後の経営に展望が開けず破たんに追い込まれた場合には出資金が損失となるほか、何よりも経営の行き詰まりという形で社会的に存在が否定されている企業を安易に延命させることは、経済的効率性を阻害するのではないかと問われることになります。
 不良債権  株式  株主  会社  債権  債権の流動化  自己資本
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