金融用語辞典
更新日:20140825

債権の流動化

 さいけんのりゅうどうか
 liquidation of claims(credit)
 金融機関や事業会社が保有している債権を第三者に転売して現金化することをいいます。
 債権としては銀行の企業向け貸出債権、企業の売掛債権、銀行や消費者金融会社等の住宅・自動車ローンの債権リース・クレジットの債権などがあります。債権はもともと利益を生む資産として保有され、流動化の対象とは考えられませんでしたが、(1)あまりに増えると資金の固定化を招き、経営の自由度を損なう、特に銀行の場合はBIS規制によって高い自己資本比率を維持しなければならないことから、債権保有は自己資本比率との見合いで制限される、(2)貸出債権よりも高い収益が見込める投資機会が生じても身動きできず、みすみす見逃してしまう、などのデメリットがあり、債権の流動化によって経営の自由度を回復したいとのニーズが高まったのです。具体的な流動化の方法としては、以下の3つがあります。(ア)特定目的会社(SPC)に譲渡した債権を小口化して投資家に売る「譲渡方式」、(イ)信託銀行債権信託し、受益権証書を投資家に売る「信託方式」、(ウ)投資家がSPCに資金を拠出し債権からの金利を受け取る契約を結ぶ「匿名組合方式」です。銀行など債権譲渡する側は自身が保有していれば得られたはずの利益機会を失う代わりに財務上の自由度が増すというメリットがあり、一方、投資家にとっては小口でも預貯金利子よりは高い利益が得られるというメリットがあるため、法制の整備と相まって急速に普及しています。
 いれ(相場)  BIS規制  金利  契約  利益  リース  債権  債務の株式化(DES)  自己資本比率  収益  信託  信託銀行  譲渡  特定目的会社
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