金融用語辞典
更新日:20151025

マネタリズム

 まねたりずむ
 monetarism
 マネタリズムとは、新古典派経済学を代表するミルトン・フリードマンが唱えた「貨幣数量説」による通貨政策重視の考え方のことで、これを支持する経済学者たちのことをマネタリスト(monetarist)と呼びます。基本的に経済は自由な市場に委ねるべきであり、物価や経済の安定のためには貨幣政策をコントロールすることこそ最も重要であるとの考え方です。積極的な財政政策金融政策などにより有効需要を創出すべきだとするケインズ学派とは正反対の立場をとり、大きな政府は不要であって、できるだけ財政収支の均衡を図るべきであり、金融政策も貨幣供給量の安定化にとどめるべきだと主張しました。マネタリストたちのことを、新自由主義学派とか、シカゴ大学を中心に活動したことからシカゴ学派などとも呼んでいます。マネタリズムは、1980年代半ばにかけて米国のレーガン政権に取り入れられ、英国のサッチャー政権などにも大きな影響を与えました。ロシア系アメリカ人の経済学者のシュライファーは「20世紀はフリードマンの時代だった」と論文で述べています。それは、経済政策についての一般的な考え方としては、「政府は裁量的に介入するのをやめて、ルールの設定に専念せよ」と主張したフリードマンが正しかったとし、その理由として、グローバルな市場の力が大きくなって、政府のコントロールできる範囲が小さくなったことをあげています。
 物価  貨幣数量説  金融政策  ケインジアン  財政政策  財政収支  新古典派経済学
戻る