金融用語辞典
更新日:20140725

コーラブル債

 こーらぶるさい
 callable bond
 コーラブル債とは、債券の発行体が特定の日に繰上償還する権利を有している代わりに、同期間の債券よりも利率が高くなっている債券のことです。この債券は、発行体がコーラブル・スワップを売却することで、同期間の他の債券よりも高い利子を支払うことを可能にしています。なお、コーラブル・スワップとは、金利スワップスワップションを組み合わせたもので、スワップションのプレミアムが金利スワップ固定金利に加えられることで、固定金利が高くなります。
コーラブル債
 具体例で見てみます。ある発行体が期間3年のコーラブル債を発行するとします。その場合、発行体はコーラブル・スワップを売却し、金融機関は当該コーラブル・スワップを購入します。コーラブル・スワップの内容は、期間3年の金利スワップ(発行体が変動金利支払い/固定金利受取り)と、1年後スタートの期間2年の金利スワップ(発行体が変動金利受取り/固定金利支払い)を原資産とするスワップションを組み合わせたものとします。この場合、発行体がスワップションを売却しているため、期間3年の金利スワップで発行体が受け取る固定金利の額には、スワップション売却のプレミアム(オプション料)が加えられます。これにより、発行体は、コーラブル債を購入した投資家に同期間の他の債券よりも高い利子を支払うことができます。ただし、金融機関は、1年後、市場金利が低下していた場合、スワップションの権利を行使すると、実勢より高い固定金利を支払わなくてもよくなることから、当該権利を行使します。権利行使をされると、相殺により金利スワップ契約が解消されるため、発行体は、金融機関からコーラブル債の利子の支払原資である固定金利を受け取ることができなくなることから、コーラブル債を繰上償還します。投資家は、満期一括償還の確定利付債を購入していれば、満期日まで一定額の利子を受け取ることができたにもかかわらず、市場金利が低下している中、当該債券が償還されてしまうことになります。つまり、投資家から見た場合、コーラブル債は、金利が低下した場合、リスクを被る債券ということができます。
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