金融用語辞典
更新日:20151031

効率的フロンティア

 こうりつてきふろんてぃあ
 efficient frontier
 マーコビッツの唱えた現代ポートフォリオ理論(MPT)の中で用いられた概念で、効率的ポートフォリオ集合と呼ばれることもあります。横軸にリスク(ここではポートフォリオリターンの分散または標準偏差)を、縦軸にはポートフォリオ期待リターン投資収益率)を取った平面上に無数のポートフォリオリスクリターンの組合せがプロットされます。
 あるリスク水準を取って横軸上に垂線を立てると、その線上には、リスク水準は同じでリターンの異なるポートフォリオが並びます。たとえばリスクが25%の垂線上で期待リターンが1%のポートフォリオと3%のポートフォリオとを比べた場合、3%のポートフォリオは1%のそれに優越するといいます。リスクが同じならリターンの高い方が投資家にとって好ましいからです。同様に3%のポートフォリオと5%のポートフォリオを比べた場合、5%のほうが優越します。以下同様に優越関係はリターンが高いポートフォリオほど上位になりますが、制約条件によって、それ以上は行けない限界点に到達します。この限界点に位置するポートフォリオを効率的ポートフォリオと呼びます。
 続いて、あるリターン水準をとって横軸に平行な直線を引くと、その線上にはリターンは同じでリスクの異なるポートフォリオが並びます。ここではポートフォリオの優越関係は、リスクの小さいものほど上位となります。しかし、ここにも制約条件による限界があり、それ以上はリスクを小さくできないポートフォリオが存在します。そして、このポートフォリオを効率的ポートフォリオと呼びます。
 効率的ポートフォリオとは「同じリスク水準の下で最もリターンの大きいポートフォリオ」または「同じリターン水準の下で最もリスクの小さいポートフォリオ」を指しているのです。そして、この効率的ポートフォリオを結んだ線が効率的フロンティアなのです。効率的フロンティアはリスク・リターン平面上に右上がりで上方に凸な曲線を描きます。投資家は、この平面上に効用の無差別曲線をプロットし、効率的フロンティアとの接点に存在するポートフォリオを最適ポートフォリオとして選択します。
 アセット・アロケーション  標準偏差  分散投資  ポートフォリオ  期待リターン  現代ポートフォリオ理論(MPT)  効用無差別曲線  リスク  リターン  相関係数  投資収益率
戻る