金融用語辞典
更新日:20080521

基準割引率及び基準貸付利率(公定歩合)

 きじゅんわりびきりつおよびきじゅんかしつけりりつ(こうていぶあい)
 official discount rate
 日本銀行が民間金融機関に対して、手形貸付け(国債手形などを担保とした金融機関への貸付け)などによって行う貸出しの際に適用する基準金利のことを、従来、「公定歩合」といっていました。
 公定歩合は、規制金利時代には、預金金利等の各種の金利が公定歩合に直接的に連動していたため、金融政策の基本的なスタンスを示す代表的な政策金利でした。しかし、金利の自由化とともに公定歩合と預金金利等との制度的な連動性がなくなり、さらに日本銀行が、公定歩合が適用される日銀貸出しを金融調節の手段としては用いないとの方針を明らかにしたことから、公定歩合の政策金利としての地位は大きく低下しました。ただ、2001年3月に開始された補完貸付制度(いわゆるロンバート型貸出制度)の創設によって、公定歩合には、日本銀行の金融市場調節における操作目標である無担保コールレート(オーバーナイト物)の上限を画し、短期市場金利の安定性を確保するという新しい機能が付与されています。
 なお、この公定歩合という言葉は法律に規定されている用語ではなく、日本銀行法に規定されている「基準となるべき割引率(基準割引率)」と「基準となるべき貸付利率(基準貸付利率)」のことを総称したものです。現在、日本銀行の政策金利は、無担保コールレート(オーバーナイト物)であり、公定歩合には政策金利としての意味合いがなくなっていることから、日本銀行は2006年8月から、政策金利としての意味合いの強い公定歩合という用語を改め、「基準割引率及び基準貸付利率」という用語を使用するようになっています。
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