金融用語辞典
更新日:20151018

鉱工業指数

 こうこうぎょうしすう
 鉱工業指数は、製造業に鉱業を加えた産業の生産量、出荷量、製品在庫量を、基準時を100として指数化したもので、経済産業省が推計・発表しています。
 現在の鉱工業指数は、2005年を基準にしており、鉱工業全体と業種別、財別(資本財、耐久消費財など)のほか、細かい品目別の指数が発表されています。速報値が翌月の月末近くに、確報値が翌々月の半ば頃に発表されます。また、速報値の発表時に、企業のヒヤリングによる1か月後、2か月後の予測指数も発表されています。
 鉱工業生産は、短期の在庫の動きに合わせて循環変動を示す傾向があります。製品在庫が緩やかに増加している段階では生産の増加が続きますが、製品在庫の伸びが一定水準以上に高くなると、在庫調整が行われ、生産は減少に向います。しかし、生産が減少しても製品在庫はすぐには減少せず、逆に増加が続きます。これは、川下産業の在庫調整によって、川中産業や川上産業では出荷(売上)が減少し、在庫圧力となるからです。在庫調整が全般的に行きわたるには、これまでの例では1年前後かかります。逆に生産の増え始めの頃は、在庫は減少します。川下産業の生産増により、川中産業や川上産業では出荷の増加が在庫を減少させるからです。
 鉱工業指数の分析は景気の判断にかなり有意義であるとされ、専門家の間では広く利用されています。
 景気  景気循環  在庫調整  資本財  設備投資関連指標
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