金融用語辞典
更新日:20151031

景気循環

 けいきじゅんかん
 business cycle
 景気は、「好況」「後退」「不況」「回復」といった4つの局面からなる波を描いて循環するのが特徴で、これを「景気循環」といいます。
 景気の上昇局面の始まり(または下降局面の終り)を景気の谷、下降局面の始まり(または上昇局面の終り)を景気の山といい、1つの景気循環は、谷・上昇期・山・下降期からなり、その長さを周期といいます。
 景気循環の局面判断は、内閣府経済社会総合研究所が主催する景気動向指数研究会で議論され、景気基準日付(山・谷)が決定されます。
 なお、個々の循環の山と谷の日付の設定は、アメリカの全米経済研究所(NBER:National Bureau of Economic Research)で開発されたブライ−ボッシャン(Bry-Boschan)法によって行われます。この手法は、簡単に言えば「山と谷との間隔が5か月以上必要である」「一循環の長さは15か月以上必要である」といったようなルールを条件として与え、12か月移動平均等をかけるなどして、山と谷を確定していく手法です。
 
 景気の循環といっても、周期の長いものから短いものまでいろいろありますが、主要なものとして、次のようなものがあります。ちなみに、わが国で統計をとりはじめた1951年以降これまでで最も長い景気の循環は、2002年1月から2009年3月まで続いた第14循環(山は2008年2月)の86か月です。
 
キチン・サイクル
(短期循環、在庫循環)
40か月前後の周期。景気サイクルの中で最も短期的な変動で、今日では一般に景気変動といえばこれを指します。循環の原因は、主に在庫投資の変動によると考えられ、在庫循環とも呼ばれます。
ジュグラー・サイクル
(中期循環、設備循環)
7年〜10年の周期。機械設備の経済的平均寿命が10年前後であるとして、この更新のための設備投資の変動が原因とされます。
クズネッツ・サイクル
(建設循環)
15年〜25年の周期。長期循環に次いで長い周期をもちますが、建物の平均耐用年数や人口増加と住宅建設の速度の差とされます。
コンドラチェフ・サイクル
(長期循環)
40年〜50年周期。技術革新が主な要因とされます。
 オイルショック  不況  景気  景気基準日付  好況  ストック調整
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