金融用語辞典
更新日:20151031

クオンツ

 quants
 本来、クオンツとは、コンピュータによる計量的分析手法を用いて金融・証券の分析を行う人のことをさす言葉ですが、わが国では、広く、計量的分析(Quantitative Analysis)による投資方法全般を指す言葉として用いられています。
 クオンツという言葉が登場したのは、宇宙科学などに携わった理数系出身の人たちがファイナンス分野に進出した1980年頃からで、その本質は、単純な統計的手法から高度な投資理論を用いるものまで、可能な限り計数的、合理的に分析しようとするところにあります。こうした計量的分析手法は、多くのデリバティブ商品を生み出し、年金資産運用などの実務面でも不可欠のツールとして広く採用されています。
 なお、計量的分析に対するものとして定性的分析(Qualitative Analysis)というものがあります。定性的分析とは、経営者の資質や従業員のモラール、総合的技術力、製品のブランド力、企業の信用力、企業カルチャーなど、主として計数処理になじみにくいものを評価分析する手法です。
 計量的分析手法は、株価指数などのベンチマークと同様のリスクをとって、同様の収益率を目指すインデックス運用に用いられることもありますが、ベンチマークの収益率を上回る超過収益を目指して運用されるアクティブ運用に用いられることもあります。
 アクティブ運用とは、経済、金利、企業などの調査分析等を踏まえ、許容される範囲のリスクをとりながら、アノマリー(市場の非効率性による株価の一時的なミスプライシング)を利用した銘柄の選択やセクター・アロケーション(業種分散等)などにより、市場のもたらす平均的なリターンを超える、超過収益の確保を目指す投資方針ないしは戦略のことです。
 なお、計量的分析手法を用いたアクティブ運用のことを「クオンツ・アクティブ運用」といいます。クオンツ・アクティブ運用においては、特定の投資理論や過去のデータなどを用いて構築した運用モデルを利用するのが一般的です。
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