金融用語辞典
更新日:20150916

北大西洋条約機構(NATO)

 きたたいせいようじょうやくきこう
 North Atlantic Treaty Organization
 北大西洋条約機構(NATO)は、第二次大戦後、米国を中心とする西側諸国と旧ソビエト連邦を中心とする共産圏との冷戦が激しくなった結果、西側諸国が1949年4月に締結した多国間軍事同盟です。加盟国が1か国でも攻撃されれば全加盟国への攻撃とみなし、集団的自衛権を行使することになっており、米国が西欧諸国に軍事的な支援を行う色彩が強くなっています。原加盟国は米国、カナダ、欧州10カ国の12か国で、現在では28か国が加盟しています。本部はブリュッセルです。
 一方、旧ソ連も、米国を脅威とみなし、NATOに対抗するべく、1955年にワルシャワ条約機構を作り、ヨーロッパで2つの防衛機構が対峙することになりました。
 米ソの冷戦中は、1948年に旧ソ連が西ベルリンを封鎖・獲得しようとした「ベルリン封鎖」が起こり、核開発競争が激化する中、 米国はトルコ、旧ソ連はキューバに核ミサイルを設置し、その照準を相手の国土に向けるという事態を招き、1962年10月には冷戦が頂点に達して、核戦争の懸念が高まった「キューバ危機」も起こっています。
 その後1989年のマルタ会談で冷戦が終焉し、続く東欧の動乱と1991年12月の旧ソ連崩壊により、NATOは大きな転機を迎え、新たな存在意義を模索することとなりました(ワルシャワ条約機構は1991年3月に消滅)。以降、NATOは全ヨーロッパ的な集団防衛機構として発展しており、NATO以外の周辺諸国の平和維持・創設に深く関与し、近年は国際貢献でも活躍しています。アフガニスタンでの対テロ作戦での主導的な立場を取ったほか、ロシアとの対話も進めています。
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