金融用語辞典
更新日:20140325

企業のグローバル化

 きぎょうのぐろーばるか
 globalization of corporate business
 企業のグローバル化とは、企業の全地球的な事業活動をいいます。かつては国際化ということばが使われていましたが、これには事業活動の中心は国内にあり、活動の一部を海外でも行うという感じがありました。これに対し、グローバル化には、全世界を自分の市場として把握し、生産、流通、販売の各部門で「もの、かね、ひと、情報」という経営資源を最適に配分する全地球的に事業を営む企業という感じが強く出ています。たとえば米国生まれだが、本社はスイスに、工場は中国に、研究開発部門はインドに、販売網はほとんど全大陸に……といった企業がイメージされ、海外ではほぼその域に達した企業も見られます。国際的に活躍する企業が理想型として描く企業の姿です。
 とはいえ、これは一挙に実現するものではなく、段階を踏んで行われます。典型的に描くと次のようになりましょう。
 最初に行われるのは国際化です。
(1)もの……当初は完成品の輸出、次いで半製品輸出・ノックダウン生産、さらに進むと現地生産化。部品供給会社など関連企業の同行も。
(2)かね……当初は本社からの資金供給、次いで現地ないし国際資本市場での資金調達。
(3)ひと……当初は本国より派遣、スタッフの一部は現地人。次に採用も現地化しスタッフをそろえる。さらに進むと経営幹部も現地採用。
(4)技術……当初は技術移転、最終的には現地でも開発。
 国際化にはさまざまな配慮、手配りが必要になりますが、それは、言語、宗教、民族性、教育水準、雇用形態、賃金、労使関係、管理層の水準、技術情報、行政、法制、税制、政治動向、公務員の信義・節操、などなど数々の要因、さらにこれらを包括したカントリー・リスクにも及びます。
 このような経験を経たのち、全世界的な観点から分業と資源の再配分が行われます。必要であれば工場の閉鎖や撤退もあるでしょう。つれて流通網の再構築も必要になるかもしれません。さまざまな制約の下で全世界的に見て最も効率のあがる体制を構築することがグローバル企業の成長のカギとなります。
 EBITDA  技術移転  リスク
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