金融用語辞典
更新日:20151130

貸し渋り

 かししぶり
 貸し渋りとは、経営上問題がない企業等に対して銀行等の金融機関が貸し出しに慎重になり、新規貸し出しの削減を行なうことをいいます。
 過去には、1990年代初頭の米国や1997年秋以降の日本で起きた現象で、企業の経営を直撃して景気に悪影響を与える、として問題になりました。銀行等の自己資本が不良債権処理を進めた結果、銀行として必要な自己資本比率を確保するために貸出しを抑制したものです。BISの自己資本規制における自己資本比率は、リスクウエイトを乗じた個別資産の合計額を分母に、自己資本と補完項目を分子として計算されますが、企業貸出しはリスクウエイトが1ですので、企業貸出しが増加すれば、国債に投資する場合などに比べて自己資本比率が低下します。したがって、自己資本比率に余裕のない銀行は貸出しに慎重にならざるを得ないという事情がありました。
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