金融用語辞典
更新日:20140125

買持ち(バイ・アンド・ホールド)

 かいもち
 buy and hold
 買持ち(バイ・アンド・ホールド)とは、個々の証券またはポートフォリオをいったん買い付けたあと、償還期限まであるいはかなりの長期間にわたって持ち続ける運用法をいいます。債券では償還期限まで持ち続けることが行われますし、株式の場合には、たとえば「コーヒー缶戦略」といわれる方法がとられます。これは家庭において赤ん坊が生まれたときに優良成長株を買い、それをコーヒーの空缶に入れて戸棚の上に乗せたままにしておき、子供が大学に入るときに、株券を取り出して売却し、学資に当てるという行動をいいます。機関投資家などにおいても、同様の買持ち戦略を取ることによって高い運用成果を上げることができるとされてきました。
 債券の場合は、利子再投資リスクを無視すれば、購入時点で投資成果のめどがつくので、買持ち戦略の有効性がわかります。また、保有債券を満期所有に限定することで、途中の時価評価を省略できる場合もあり、金利変動に伴う評価損が決算に影響することも回避できます。
 ただ、株式の場合は、高度成長期には有効であった優良成長株の買持ちも、今日のような経済・産業の激動期にあっては必ずしも最善の策とはいえなくなっています。
 買持ち戦略のメリットは、(1)保有期間中のマクロ、ミクロのできごとにあれこれ気を使わなくて済む、(2)途中で売買することがないため運用コストが安い、というところにあります。デメリットとしては、銘柄選択に十分な注意が必要だということがあります。たとえば、債券ではデフォルトの可能性、株式では時流からはずれて成長株でなくなる可能性などに注意しなければならないということです。
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