金融用語辞典
更新日:20131225

為替差益・為替差損

 かわせさえき・かわせさそん
 foreign exchange gain
 為替差益とは、外国為替相場の変動によって生まれる利益のことです。他方、外国為替相場の変動によって生じる損失のことを為替差損といいます。
 為替差益について、居住者が米ドルを保有する場合を例に考えてみましょう。100万円を1米ドル=100円の時に米ドルに 交換したとします。米ドルの保有金額は1万米ドルになります。その後、為替レートが1米ドル=110円になった時に円に交換すれば、110万円になります。すなわち、10万円儲かることになります。この10万円が為替差益です。逆に、予想に反して為替レートが円高に向かい、1米ドル=90円の時に交換すれば、90万円となり、10万円の為替差損が出ます。
 このように、居住者が外貨を保有する場合、円安になれば為替差益が生じます。逆に、円高になれば為替差損が生じます。為替レートの動きを利用することによって大きな利益を上げることができる反面、為替レートの動きによっては大きな損失を被ることもあります。
 このことは、日本企業が外貨建てで輸出をする場合にも当てはまります。輸出価格は輸出契約時に決められます。その時の為替レートが1米ドル=100円であったとし、それを前提に1個の商品をたとえば200米ドルで100個輸出することに合意したとします。輸出企業は200万円の代金を受け取る予定でした。しかし、代金を受け取る時点で輸出時よりも円安の1米ドル=110円になっていれば、受取代金は220万円に増加し、20万円の為替差益が生じます。逆に、代金を受け取る時点で輸出時よりも円高の1米ドル=90円になっていれば、受取代金は180万円に減少し、20万円の為替差損が生じます。このように、輸出の場合も、円安になれば為替差益が生じ、円高になれば為替差損が生じます。逆に、日本企業が外貨建てで輸入をする場合には、円安になれば為替差損が生じ、円高になれば為替差益が生じます。
 為替差益が常に生ずれば良いのですが、そうなるとは限りません。為替レートは予期せぬ変動をします。したがって、輸出入を行う企業などは、一般に輸出入の契約時に為替の先物予約を行い、為替差益も為替差損も生じないようにヘッジします。
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