金融用語辞典
更新日:20151130

株価純資産倍率(PBR)

 かぶかじゅんしさんばいりつ(ぴーびーあーる)
 Price Book Value Ratio
 投資判断の指標としては、配当利回り株価収益率(PER)とともに、よく利用されるものに株価純資産倍率(PBR)という指標があります。これは、株価を会社の解散価値を示す1株当たり純資産(BPS)で除して算出される数値で、株価が1株当たり純資産の何倍まで買われているのかを示すものです。
 なお、1株当たり純資産の金額は、一般に当該会社の自己資本の金額を発行済株式総数で除すことにより求められます。この場合の自己資本とは、一般に貸借対照表の純資産の金額から、新株予約権の金額および少数株主持分の金額を控除した金額をいいます。
 PBRは会社の資産価値に目を向けたモノサシで、PERが利益というフローの面に着目したものであるのに対し、自己資本というストックの面をベースにしているという点に特色があります。
 従来から、会社の資産価値は、「財務内容の優劣」「経営の安定性」を見る指標として活用されていましたが、最近のように効率経営が重視される時代になると、フローの利益を生み出す源泉ともなる資産の内容は、企業分析をする上でより重要な要素になっています。近年は、事業再編の一環として行われる企業買収などにおいて、企業価値を測定する投資尺度としても利用されるようになっているようです。
 PBRは、純利益を自己資本で除した指標である自己資本利益率(ROE)(「ROE=純利益÷自己資本」または「ROE=1株当たり純利益÷1株当たり純資産」)に、株価を1株当たり純利益で除したPER(PER=株価÷1株当たり純利益)を掛けたものとみることができます。
 ROEは、自己資本に対する収益力を示すものです。したがって、PERが一定であれば、自己資本に対する収益力の高い会社ほどPBRは高くなります。言い換えれば、収益力が高いのにPBRが低ければ、PERが相対的に割安ということにもなります。
 成長株理論であるPERと自己資本に対する収益力を示すROEとを組み合わせたものがPBRだと考えれば、単に底値圏を探るだけでなく、積極的に銘柄を選別するモノサシとしても利用できます。
 PBRを活用して銘柄を選別する場合には、PERと同様に相対比較が必要です。市場全体のPBRは、日本経済新聞などに掲載されています。個別銘柄のPBRについては、「会社四季報」や「会社情報」などに、各企業のBPSが掲載されているので、これと株価を利用して計算すれば求めることができます。
 配当利回り  1株当たり純資産(BPS)  株価収益率(PER)  会社  Qレシオ  利益
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