金融用語辞典
更新日:20170809

フィデューシャリー・デューティー

 ふぃでゅーしゃりー・でゅーてぃー
 Fiduciary Duty
 フィデューシャリー・デューティーとは、他者の信認を得て、一定の任務を遂行すべき者が負っている幅広いさまざまな役割・責任の総称とされています。一般的には、「受託者責任」と和訳されていますが、元々は信託の受託者が委託者および受益者に対して負う義務を指す概念です。英米法においては、広範な裁量権を有して財産の処分・管理を行う信託受託者は、受益者の利益を第一に考えること、すなわち裁量権の濫用を防止するための法律の原理が、判例の積み重ねを通じて形成されてきました。この概念は、欧米では信託受託者以外にも、弁護士や医師など専門的能力と裁量権をもって他者のために働く人たちにまで拡張されています。
 わが国では、金融庁の平成26(2014)事務年度金融モニタリング基本方針(監督・検査基本方針)で用いられてから、特に注目されるようになりました。金融モニタリング基本方針では、「家計や年金、機関投資家が運用する多額の資産が、それぞれの資金の性格や資産保有者のニーズに即して適切に運用されることが重要であり、そのためには、商品開発、販売、運用、資産管理のそれぞれに携わる金融機関が、その役割・責任(フィデューシャリー・デューティー)を実際に果たすことが求められる」とされています。
 信託の委託者  信託の受益者  信託の受託者
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