金融用語辞典
更新日:20151031

フィッシャー方程式

 ふぃっしゃーほうていしき
 Fisher Equation
 フィッシャー方程式とは、実質金利名目金利から期待(予想)インフレ率を引いたものに等しいという関係(名目金利実質金利に期待インフレ率を加えたもの)を指し、米国の経済学者であり統計学者でもあるアーヴィング・フィッシャー(I.Fisher)の理論(1930年、「利子論」)によるものです。預金債券金利や借入れの金利などはすべて名目金利によっており、名目金利にはインフレの進行による実質の金利収入や金利負担の目減り分などは考慮されていません。しかし、実際の経済活動に影響を与えているのは実質金利であり、名目金利実質金利はこれを区別してみる必要があります。ケインジアンたちは、マネーストックを増やせば、流動性選好理論から単に金利は下がり景気を刺激すると考えるのに対して、マネタリストたちは、マネーストックを増加させれば、短期的にはともかく長期的に見れば人々の物価上昇期待の高まりとともに実質金利が上昇を始め、フィッシャー方程式から名目金利も上昇していく結果になると考えます。このように期待インフレ率の変化が名目金利の変化に影響を及ぼす過程をフィッシャー効果と呼んでいます。
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