金融用語辞典
更新日:20150925

不良債権

 ふりょうさいけん
 不良債権とは、経営破たん先や業績不振などによる実質的破たん先、破たんの懸念がある先に対する債権のことです。返済が3か月以上滞っている先や貸し出し条件が緩和されている先も含まれます。金融機関は自己査定を行い、貸出先を正常先、要注意先、破綻懸念先、実質破綻先、破綻先の5つに分類しています。また、開示を義務付けられている不良債権等には、金融再生法に基づく「金融再生法開示債権」と銀行法に基づく「リスク管理債権」の2種類があります。
 「金融再生法開示債権」は、貸出金のほか、支払承諾見返なども対象となります。金融機関の保有する債権を債務者の状況などに応じて4つに分類されます。債務者に問題がない「正常債権」、3か月以上の延滞債権または貸出条件緩和債権である「要管理債権」、財政状態・経営成績の悪化により債権の回収等ができない可能性の高い「危険債権」、破たん先またはそれに準ずる先に対する債権である「破産更正債権及びこれらに準ずる債権」です。
 リスク管理債権は貸出金のみを対象とし、正常債権は含まず、4種類に分類されます。金利の減免や利息や債権の支払い・。返済猶予等を行った「貸出条件緩和債権」、元本・利息の支払いが3か月以上遅延している「3カ月以上遅延債権」、支払の遅延が相当期間継続しているなどの理由により、弁済の見込みがないとして未収利息を計上しなかった貸出金である「延滞債権」、および「破綻先債権」です。
 金融機関は、経営の健全性を保つために、これらの区分に基づいて自らの資産を査定し、その結果に基づいて処理を行っています。その方法には、貸借対照表から債権を落として損失を確定させる「償却」と、将来に備えて事前に費用を計上する「引当て」があります。
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