金融用語辞典
更新日:20151025

バイアメリカン

 ばいあめりかん
 Buy American
 バイアメリカンとは、米国の自国製品優先購入政策のことで、法律に明記されたものをいいます。
 バイアメリカン法が米国で最初に制定されたのは、世界大恐慌下の1933年で、政府の公共事業で使用する物資・サービスについては、自国内の製品を優先的に購入することを義務付けました。これは、不況克服のための公共事業の効果を高めるための措置で、国内産業の保護および国内生産の奨励を目的とするものでした。次に、第2次世界大戦後の1960年代に、外国が米国の対外援助やドル借款によって物資を調達する場合、アメリカの製品を優先的に購入させるバイアメリカン政策を採用しました。これは自国船を優先的に使用させるシップ・アメリカン政策とともに、名目的にはドルの海外流出を防止するドル防衛策の1つでしたが、国内産業の保護策として問題になりました。
 2009年2月に成立した「米景気対策法」にもバイアメリカン条項が含まれています。同法における公共施設などの建設、改築、保守整備、修復などの公共事業には、米国で生産された鋼鉄などを使用することを義務付けています。これに対し、カナダやヨーロッパ各国は「保護主義につながる」と強い警戒感を示しています。オバマ大統領も調印の前日、このままでは貿易戦争を引き起こす可能性があることを懸念し、条項にある「義務化」の表現に「国際的な合意での米国の義務に沿ったやり方で」という文言を加えました。
 米景気対策法  公共事業
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