金融用語辞典
更新日:20150125

MMF(マネー・マーケット・ファンド)

 えむえむえふ
 money market fund
 MMF(マネー・マーケット・ファンド)とは、米国のミューチャルファンドの一種で、短期金融資産に特化した運用を行う投資信託です。1971年に米国投信会社リザーブ・ファンド社が開発し、1979年以降、爆発的に成長しました。組入れ対象はコマーシャルペーパー(CP)、銀行引受手形、レポ(現先取引)、政府短期証券、譲渡性預金証書など高い流動性と安全性に富んだ証券です。個人では参入できない短期金融市場並みの金利が付くうえに、通知した翌日に引出しができる、分配金は毎日計算されて毎月まとめて再投資されるという利便性に富んだ商品です。
 1970年代から1980年代初にかけての第2次石油ショックによるインフレ・高金利時に、この利便性が評価され、当時、規制金利下で低金利を余儀なくされた銀行預金等からMMFへと資金の大量流出が起き、金融界に激震が走りました。この事件が、その後の米国における金利自由化を推進する原動力となったのです。
 わが国においても1992年5月に日本版MMF(マネー・マネージド・ファンド;オープン型の短期公社債投信)がスタートする契機となりました。今日では、MMFは利殖を狙う商品というよりは、投資資金の一時退避所といった使われ方が一般的です。
 米国のMMFは、運用会社等が元本を補てんできることもあり、元本割れのおそれはほとんどないとされていましたが、サブプライム問題に端を発した信用不安の増大に伴って、2008年10月以降、一部のMMFで元本割れを生じました。解約が殺到したため、信用不安の加速を懸念した米国政府が事態の早期収拾をはかろうとして500億ドル規模の元本保証基金を設立しています。
 外貨建てMMF(マネー・マーケット・ファンド)  金利  現先取引  MMF(マネー・マネージメント・ファンド)  流動性  投資信託
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