金融用語辞典
更新日:20170602

MSCB(転換価額下方修正条項付転換社債型新株予約権付社債)

 えむえすしーびー
 Moving Strike Convertible Bond
 MSCBとは、Moving Strike Convertible Bondの略で、「転換価額下方修正条項付転換社債型新株予約権付社債」のことです。
 転換社債型新株予約権付社債の転換(行使)価額は、有償増資や株式分割等による権利落ちがあった場合に修正されます。しかし、MSCBの場合、こうした要因とはかかわりなく、基準日現在の株価が、一定の算定期間の株価から求められる価額を下回った場合に、あらかじめ決められた一定の条件により転換価額が下方修正されます。
 MSCBは、公募増資よりも発行手続きが簡単なこともあって、最近は企業による発行が多くなってきています。しかし、「株価が下落して転換価額が下方修正されると、転換後の発行株式数が増えることになり、1株当たりの価値の希薄化が進むため、既存株主の利益を損ねる」「買い受けた投資家が買受け後にとる空売り等の投資行動によって発行後の株価下落を招く」という問題点も指摘されていました。
 このため、日本証券業協会等では自主規制ルールを制定し、会員証券会社に対して、市場・既存株主への影響等の確認、空売り・市場売却の制限、新株予約権等の行使制限などを義務付けています。
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