金融用語辞典
更新日:20170602

エクイティ・ファイナンス

 equity financing
 株式発行を伴う会社の資金調達をいいます。金融機関からの借入れや普通社債の発行など負債の増加による資金調達であるデット・ファイナンスに対することばです。典型的なものは株式発行による資金調達、すなわち増資ですが、通常は、転換社債型や非分離型の新株予約権付社債の発行もエクイティファイナンスに含めています。これらが権利行使されると、会社は新株式を発行するため、株主資本エクイティ)が増加するからです。
 エクイティファイナンスは、発行会社からみると、原則、返済期限の定めのない資金調達であり、財務体質を強化する効果があります。一方、投資家からみると、1株当たりの価値の希薄化が生じて不利益を被る可能性もあるため、実施にあたっては既存株主に対して合理的な説明が必要になります。
 わが国の企業は1980年代後半、国内では有償増資と転換社債の発行を、海外では新株引受権付社債の大量発行を行いました。いずれも長期上昇相場に伴う高株価を受けて行われたものですが、その後、株価が長期にわたり低迷した結果、エクイティファイナンスは低水準で推移しました。しかし、2009年には前年からの世界的な金融危機を受けて、弱体化した財務基盤を強化するための企業の公募増資が活発化し、その後も比較的高水準で推移しています。
 エクイティ  ファイナンス  会社  株主資本  権利行使  新株予約権付社債  有償増資
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