金融用語辞典
更新日:20150125

エマージング・マーケット

 emerging market
 エマージング・マーケットとは、新興経済国市場のことです。BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)のめざましい経済発展とそれを反映した株式市場の盛況によって、これらの新興経済諸国の市場が世界の投資家の注目の的となりました。わが国の投資家も積極的に、直接あるいは投資信託などを通じたエマージング投資を行いました。
 これらの大国に引き続き、マレーシア、インドネシア、ベトナム、トルコ、ハンガリー、ポーランド、メキシコ、ベネズエラ等の国々も経済発展とそれに伴う株価上昇を経験しました。そして、これらの諸国もエマージング・マーケットとして認知され、株式投資も急増しました。
 BRICSをはじめ、いずれの国々も成長指向の財政・金融政策の採用、税制整備、道路・港湾・情報ネットワーク等インフラの整備、国営企業の民営化、中小企業の育成などに注力し、市場経済化をはかってきました。これを映して経済は成長し、株価は高騰を続けてきたのです。
 一方、貧富の格差、地域の格差、汚職や腐敗の横行など社会のひずみが顕在化し、社会の不安定性が強まっています。加えて、2007年半ば以降、米国のサブプライムローン問題に伴って世界的に金融・資本市場が混乱し、さらに2008年に入って顕在化してきた米国の景気後退と世界的な経済減速が、輸出の減少を通じて、これら新興経済諸国の成長鈍化、株価の下落を招いています。高い成長は大きな魅力ですが、反面、逆境に陥ると反動も大きいというリスクを抱えています。
 なお、この言葉を訳した新興市場という言葉には、新興企業市場という意味もあります。
 汚職  株式市場  カントリーリスク  金融政策  NASDAQ  リスク  新興市場  投資信託  道路
戻る