金融用語辞典
更新日:20151028

ALM

 えーえるえむ
 Asset Liability Management
 ALMとは、資産・負債の総合管理であり、金利為替の変動リスクに対して、資産と負債を別個に管理するのではなく、一元管理して対応するものです。
 金融機関にとって、損失発生のリスクを適切に予測し管理することが収益管理上の大きな課題です。ALMでは、全体の資金調達・運用構造を決定するに当たって、金利感応度の異なる資産(貸付けや投資)と負債(資金調達)の構成を、予測した金融環境の下で最もバランスの取れるように総合的に管理し、リスクの最小化、収益の最大化を図ります。保有する資産と負債の金利変動リスク等を計算した上で、金利属性別、期間別などに振り分けて集計し、そのミス・マッチに対し、金利変動予測に基づいて満期構成を変えたり、変動(固定)金利交換したりすることによって管理します。
 その際、確率統計や数理経済モデルの手法も使い、デリバティブなどのオフバランス項目も含めた資金調達・運用の残高を把握できるようにします。将来の金利変動等を想定し収益予測を行って、仮に損失が想定額を上回るような場合には、適切なヘッジを行います。これらにより、許容範囲内のリスクの下における収益極大化、あるいは過度のリスクを回避し損失額を極小化することを目指します。もともとは米国で提唱された経営管理手法ですが、1980年頃からわが国の金融機関にも導入され、近年では年金資産運用などにおいても積極的に採用されています。
 なお、一般の事業会社も金利や為替リスクの影響を受けるため、事業会社の財務部門でALMの手法を活用して最適資本構成を考慮するケースが増えています。
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