金融用語辞典
更新日:20151018

他社株転換可能債(EB債)

 たしゃかぶてんかんかのうさい(いーびーさい)
 Exchangeable Bond
 他社株転換可能債(EB:Exchangeable Bond)とは、転換対象の銘柄の株価に連動して支払い条件が変わるものの、通常の債券よりも利率が高くなっている債券のことです。最も基本的なタイプでは、転換対象銘柄の株価があらかじめ決められた水準(転換価額)以上なら額面金額そのままが現金で戻ってきますが、株価が転換価額を下回っていると株式で償還されます。
 他社株転換可能債の最も標準的なタイプのものは、転換価額を行使価格とするプット・オプションの売りが組み入れたものと考えることができます。なお、昨今の他社株転換可能債には、ノックイン条項やノックアウト条項などが付されているのが一般的です。
他社株転換可能債
 上記個別株スワップは、通常の金利スワップ(発行体の変動金利支払い/固定金利受取り)に、行使価格が転換価額等となっている個別株のプット・オプション(発行体売り/金融機関買い)を組み合わせたものと考えることができます。
 発行体が、プット・オプションを金融機関に売却することで、発行体の固定金利の受取額がそのプレミアム分増えることになります。これにより、発行体は、同期間の他の債券より高い利子を支払うことが可能になります。
 ただし、償還条件決定日に対象銘柄の株価が行使価格を下回っていると、金融機関は当該オプションの権利を行使するため、発行体は対象銘柄を時価よりも高い行使価格で購入しなければならなくなります。その場合、発行体は、債券の償還原資を購入代金に当てます。これにより、償還原資となる現金がなくなることから、発行体は買い付けた株式を償還金の代わりとして支払い、投資家は時価評価すると、額面金額よりも株価が行使価格を下回った分、安くなっている株式を受け取ることになります。
 つまり、他社株転換可能債とは、プット・オプション売却のプレミアム分、利率が高くなるものの、対象銘柄の株価が下落すると、その分、損失を被る債券といえます。
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