金融用語辞典
更新日:20090403

インフレ・ギャップ

 inflationary gap
 インフレ・ギャップとは、インフレーション・ギャップの略で、総需要量が総供給量を上回る場合に、その上回った額のことをいいます。総需要量とは、マクロ経済全体の需要を指し、GDPに輸入を加えた額で表すことができます。
 インフレ・ギャップが生ずると、生産が需要に追いつかず品不足となり、物価が上昇するインフレーションに陥るか、もしくは貿易収支や経常収支が赤字に陥ります。これとは逆に、総需要量が総供給量を下回る場合に、その下回った額をデフレ・ギャップといいます。デフレ・ギャップが発生すれば、物価が下がるデフレーションに陥るか、もしくは貿易収支や経常収支が黒字になります。インフレ・ギャップとデフレ・ギャップの両者を合せて「需給ギャップ」といいます。
 こうした考えは、イギリスの経済学者であるジョン・メイナード・ケインズによって主張されました。ケインズ以前に主流であった古典派の経済学では、「セイの法則」により、常に需要と供給は一致すると考えられていました。セイの法則は、「供給は需要を作り出す」で要約されるように、どのような供給規模であっても、価格が柔軟に変動することによって、需要が動き、需給は一致することになります。
 しかし、現実には価格が柔軟に変動せず、需給ギャップが発生するのが一般的です。そこで、「混合経済」といわれる政府の役割が大切になります。需給ギャップが大きくなると、増減税や公共投資の拡大・縮小といった政府による総需要のコントロールが行われることになります。
 インフレーション  物価  完全雇用  経常収支  国内総生産(GDP)  混合経済  セイの法則  デフレーション
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