金融用語辞典
更新日:20151031

アトリビューション分析

 あとりびゅーしょんぶんせき
 attribution analysis of investment performance
 パフォーマンスの貢献度分析、同要因分析とも呼ばれます。パフォーマンス評価において、リターンがどのような源泉から生み出されたのかを明らかにする分析であり、要因分析の結果は次期の運用のあり方を決める際の反省材料としてフィードバックされます。
 手順としては、ポートフォリオ全体のリターンをいくつかの構成要素のそれぞれが生み出したリターンに分解します。基本的には銘柄選択と相場のタイミングに焦点が当てられますが、具体的には、次のようになります。まず、(1)運用資産全体のリターン=運用資産全体のベンチマークポートフォリオリターン+(2)資産配分変更の効果+(3)業種などセクターへの配分効果+(4)銘柄選択の効果と定義し、事後的に得られたリターンから各効果を算出します。
 (1)の、運用資産全体のベンチマークポートフォリオリターンとは、市場効果とも呼ばれ、株式債券の個別ベンチマークを所定の配分比率で合成した複合ベンチマークを作成し、その騰落がポートフォリオ全体のリターンにどれだけ貢献したかを判定します。つまり、当初設定した政策的な資産配分が適切なものであったかどうかを検討することになります。
 (2)の資産配分変更の効果とは、ファンド・マネジャーが個々の資産の相場動向を的確に予測し、当該資産への配分比率を上下させて、実績を上げることができたかどうかを判定します。ファンドマネジャーが的確な行動を取っていれば、単なる買持ちやベンチマークポートフォリオよりも高いリターンを得られるはずです。
 (3)のセクターへの配分効果は、業種、規模、バリューやグロースといったセクターについて、的確な予想に基づき、適切な配分比率のコントロールを行ったかどうか、その結果はどうだったかを判定します。
 (4)の銘柄選択の効果は、セクターの中での銘柄選択が適切であったかどうか、また配分比率は妥当なものであったかどうかを分析するものです。
 第2から第4までの段階を合わせて運用効果と呼び、その良し悪しを見て、マネジャーの運用能力の判定をします。
 パフォーマンス評価  ファンド・マネジャー  ベンチマーク  ポートフォリオ  株式  買持ち(バイ・アンド・ホールド)  リターン  債券  セクター
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